【速報】大川原化工機えん罪事件 元顧問の相嶋静夫さん(当時72)の墓前で警視庁と検察幹部が謝罪

機械メーカー「大川原化工機」社長らのえん罪事件で、警視庁と検察の幹部が、亡くなった元顧問・相嶋静夫さん(当時72)の墓前で謝罪しました。 「大川原化工機」の大川原正明社長と元役員の島田順司さん、元顧問の相嶋静夫さんの3人は、2020年、軍事転用可能な機械を不正に輸出したとして逮捕・起訴されましたが、約1年間勾留された後、犯罪にあたるかどうか疑いが生じたとして、起訴が取り消されました。 その後、大川原社長らが国と都を相手に起こした民事裁判で、捜査は違法だったとして、約1億6600万円の賠償を命じた判決が確定し、6月、警視庁の副総監と東京地検の公安部長が大川原化工機の本社を訪れ、大川原社長と島田さんに直接謝罪しました。 しかし、勾留中に胃がんが見つかったにもかかわらず、保釈が認められないまま亡くなった相嶋さんの遺族は、「何が真実か説明がないまま謝罪は受け入れられない」として、謝罪の場には同席していませんでした。 大川原化工機側の弁護士によりますと、今月7日に警視庁と最高検が捜査の問題点や再発防止策をまとめた検証報告書を公表したことを踏まえて、遺族は謝罪を受け入れることを決めたということです。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加