大川原化工機えん罪事件 元顧問の遺族、再調査と関係者の処分の再考求める

「大川原化工機」をめぐるえん罪事件で、警視庁と検察の幹部が亡くなった元顧問の墓前で、謝罪しました。 25日午前、警視庁の鎌田副総監、最高検の小池公安部長、東京地検の市川次席検事の3人は、勾留中にがんが見つかり保釈が認められずに亡くなった大川原化工機の元顧問・相嶋静夫さんの墓を訪れ、相嶋さんと遺族に謝罪しました。 警視庁 鎌田徹郎副総監 「違法な捜査、逮捕を行ったことにつきまして、深くおわび申し上げます」 東京地検 市川宏次席検事 「心より深くおわび申し上げます。誠に申し訳ございませんでした」 相嶋さんの妻 「適切な医療も受けられず亡くなった夫のことが残念でなりません。謝罪は受け入れますが、決して許すことができません」 「(夫は拘置所で)俺は何にも悪いことしてないのに、なんでこんな目にあうんだろうと、その時元気だったので激怒していました」 相嶋さんの長男は「立件後に昇任した警視庁の捜査員は降格させるべき」「起訴した検事と保釈に反対した検事は辞任辞職が相当だ」と述べました。 また、警視庁と最高検の検証報告書については、「受け入れることができない。第三者を入れて、深く原因追究を行うべき」と述べ、再調査と関係者の処分の再考を求めました。 遺族と面会したあと市川次席検事は、「ご遺族のお気持ちもしっかり踏まえて再発防止の取り組みを進めていきたい」と述べ、鎌田副総監は「緻密かつ正確な捜査の徹底をはかっていきたい」と話しました。

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