偽の運転免許証を作って銀行口座を開設したなどして、警視庁は26日、築地署地域課の巡査部長米川和行容疑者(40)=東京都世田谷区=を有印公文書偽造・同行使と詐欺の疑いで逮捕し、発表した。「間違いありません」と供述しているという。 米川容疑者はこれとは別に、自分名義の複数の銀行口座を他人に売っていたといい、容疑者の口座には3~5月に約180回にわたって計約7千万円が振り込まれていた。特殊詐欺やSNS型投資詐欺の被害金とみられ、同庁は口座が詐欺グループに渡った可能性があるとみて調べている。 逮捕容疑は、別の人物と共謀し、自分の写真を使って氏名や住所が異なる運転免許証を作成。5月ごろに銀行に身分証として示し、口座を開設させたというもの。SNSで知り合った人物に作ってもらい、数万円の謝礼を払ったとみられる。米川容疑者は賭け事に熱中して借金があり、動機について「消費者金融で金を借りるため」といった説明をしているという。 警視庁は「言語道断の行為。都民・国民の信頼を著しく損なうもので、深くおわび申しあげます。捜査を尽くし、厳正に対処します」としている。