2023年に違法薬物事件を起こして廃部になった日本大学(日大)アメリカンフットボール部の後継組織「有志の会」に所属するランニングバック(RB)酒井佑昌(20=3年)が26日、東京地裁司法記者クラブで会見し、関東大学リーグ復帰が決まった後継組織が2部リーグ所属になったことを不服として、日本スポーツ仲裁機構(JSAA)に申し立てた。 大学日本一を決める甲子園ボウルに出るためには、関東の1部リーグ上位TOP8で1~3位に入り、全日本大学選手権に出場する必要がある(決勝が甲子園)。2部は、リーグ下位BIG8も含めて3部相当。甲子園ボウルまで最短3年かかり、事件時に1年生だった酒井ら現3年生以上は間に合わないため、申し立てたに踏み切ったという。 【日大アメフト経過】 ▼23年7月 大学側の調査で寮から植物片など発見 ▼8月 3日に警視庁が寮を家宅捜索。5日に警視庁が3年生部員を逮捕。無期限活動停止、学生寮閉鎖 ▼10月 警視庁が新たに4年生部員を逮捕。最終的に卒業生も含め11人が立件 ▼12月 大学の臨時理事会が開かれ、廃部が決定 ▼24年2月 関東学連から脱退 ▼3月 部の創設を見送り、関東学連に24年度の加盟申請をしなかったと発表 ▼4月 中大アメフト部でヘッドコーチを務めていた、日大OBの須永恭通氏が指導責任者に就任 ▼5月 有志の会が発足 ▼25年2月 関東学連に再度の加盟申請 ▼25年6月 2部リーグ所属で復帰決定。日大はBブロックに入って専修大、一橋大、筑波大、芝浦工業大、関東学院大、上智大、東京農工大、工学院大と同組に ▼9月7日 復帰初戦で専修大と対戦予定