大阪地検トップの検事正が部下に性暴力したとして準強制性交罪に問われた事件。検察を揺るがす大不祥事にもかかわらず、被害から6年が経ってから表面化した。 2010年に発覚した大阪地検特捜部の主任検事による証拠改ざん事件で検察への信頼は大きく低下したが、近年も強大な権限を持つ組織の様々な問題が噴出している。 不正義を許さない志を持った人たちが集まるはずの組織で、なぜこうしたことが起きるのか。元検事で自身の検察官時代の過ちを著書で告白したことがある市川寛(ひろし)弁護士は「検察はもともと制度的にハラスメントが起きやすい」と話す。(弁護士ドットコムニュース・一宮俊介)