今年3月、鳥取県三朝町に住む70代の男性が、警察官や検察官を名乗る男らに合計3500万円を騙し取られる詐欺事件が発生し、8月27日に東京都に住む男が詐欺の疑いで逮捕されました。 逮捕されたのは、東京都町田市に住む35歳の建設作業員の男です。 倉吉警察署によりますと、男は今年3月11日と13日に2回にわたって、氏名不詳者と共謀して警察官や検察官になりすまし、鳥取県三朝町に住む男性から現金3500万円をだまし取ったということです。 男は今年3月4日から14日までの間、被害者の男性に対して固定電話に電話をかけてSNSに誘導。そこで、「あなたの携帯電話が詐欺グループから押収されており、あなたも犯人として疑われている」と連絡しました。更に「あなたの口座には犯罪で得たお金が入っている可能性があるので、金融庁の職員にお金を全額預け調べてもらう必要がある」などと嘘をつき、倉吉市八屋地内の駐車場に現金を持ってこさせました。そして金融庁職員を装って2回にわたり、現金2000万円と現金1500万円の計3500万円を騙し取ったということです。 被害者の男性が倉吉警察署に相談に訪れて発覚。所用の捜査を行った結果、他県で逮捕されていた男が浮上し、8月27日に詐欺の疑いで逮捕されました。 警察は共犯事件のため、男の認否についてコメントを差し控えるとしています。 警察が余罪の有無や共犯者について調べています。