自転車でタクシーにわざと接触し、「示談金」と称してタクシー運転手から現金をだまし取ったとして、男が逮捕されました。14年前から同様の犯行を100件近く繰り返していたとみられます。 詐欺の疑いで逮捕されのは、東京・中央区の職業不詳・峯川裕樹容疑者(43)です。 峯川容疑者は去年10月、新宿区の区道で、左折しようとしていたタクシーに後ろから自転車でわざと接触し、「示談金」と称して男性運転手(60代)から現金5000円をだまし取った疑いが持たれています。 警視庁によりますと、峯川容疑者は事故を起こした直後に「当たっただろ。人身事故は結構点数くるよ。1万円払ってくれればいいよ」などと言い、運転手に示談金を要求していました。 新宿区などでは2011年から今年8月までに、「当たっただろ」などの文言でタクシー運転手が示談金を要求される事件が99件起きていて、このうち22件で合わせて30万円近い被害があったということです。 取り調べに対し、峯川容疑者は認否を留保していますが、警視庁はいずれも峯川容疑者の犯行とみて調べています。