2024年2月、自分がリフォームを担当していた仙台市内の住宅に侵入し住人の大塚修さん(当時72)に暴行を加え死亡させたうえ、現金およそ1400万円を奪った罪に問われている元大工・佐藤加寿也被告(45)の被告人質問。弁護人に続き検察官が金の使い道などを質しました。 【裁判傍聴記・前編】「大金で家族、子どもが喜ぶと」1400万円強盗致死の罪 元大工の被告が語った動機と謝罪 ■検察官:「奪った金のうち、いくらくらい何に使った?」 ■佐藤被告:「工具に30〜40万円、宝くじに30万円、スロットに40〜50万円使った。あとは飲食代に160万円ほど」 ■検察官:「逮捕されるまで生活はどのように変わった」 ■佐藤被告:「仕事がなかったので暇があればスロットに」 ■検察官:「高い工具は会社で買えると言っていたが」 ■佐藤被告:「替え刃など、1万円以内のものは自分で買っていた。半年に30万円ほど」 ■検察官:「仕事が減っていたのに工具を補充していたのはなぜ」 ■佐藤被告:「予備として買っていて、全部使ったわけではない」 ■明かされる金の使い道「洗濯機を買った」 ■検察官:「家族には何か買ったか」 ■佐藤被告:「妻には財布、家電は洗濯機を買った」 ■検察官:「リストラの恐怖心から金をとったと言っていたが、貯めようとは思わなかったか」 ■佐藤被告:「考えたが、自分の生活でギリギリだったので」 ■検察官:「ではなぜ、そんな一気に出費が?」 ■佐藤被告:「最初は少量だったが日に日にどんどん増えた」 ■検察官:「なんで増えた」 ■佐藤被告:「使うことで発散した」 ■検察官:「何を?」 ■佐藤被告:「事件を起こしたことへの思い。思い出さないようにするため」 ■検察官:「金を使って逆に思い出さなかったか」 ■佐藤被告:「その時は思い出さなかった」 ■検察官:「罪悪感はなかったか」 ■佐藤被告:「最初はあったが、だんだん薄れた。家族に使って、妻や家族の笑顔で消えた」