パチンコ会社大規模買収事件 「モリナガ」本部が店長から投票状況取りまとめて報告か 社長ら公選法違反疑いで逮捕

参院選で投票の見返りに現金を渡す約束をしたとして、鹿児島市のパチンコ店「モリナガ」の社長らが逮捕された事件で、「モリナガ」の本部で従業員の投票状況をとりまとめ、東京の親会社に報告していたことが分かりました。 28日朝、送検されたパチンコ店「モリナガ」と「デルパラ」の社長・李昌範容疑者ら男女6人は、先月の参院選に自民党の比例代表で立候補した阿部恭久氏を当選させるため、従業員60人に対して投票の見返りとして現金を支払う約束をした疑いがもたれています。 今回の60人の中に「モリナガ」の従業員はいませんが、デルパラとモリナガの従業員あわせて250人以上に見返りを約束したとみられています。 警察は逮捕された幹部が李容疑者の指示を受けて、モリナガを含む全国の店長に阿部氏への投票を求めたとみています。 県警によりますと、モリナガでは、県内8店舗の店長が従業員が撮影した投票用紙の画像などをモリナガの本部に送り、モリナガの専務を兼務する「デルパラ」の幹部に投票状況を報告していたということです。 モリナガを含む複数の店長は警察の任意の捜査に対して、「違法だとは思ったが、会社からの指示に従わざるを得なかった」などと供述しているということです。 モリナガの従業員はおよそ240人で、警察は組織的な買収を図ったとみて、店長や従業員についても公職選挙法違反の疑いがあるとみて調べを進めています。

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