9月4日、朝9時の警視庁湾岸署。芸能人の逮捕に夜明け前から集まった多くの報道陣が待つ中、1台のワンボックスカーが姿を現した。送検のため後部座席に乗った清水尋也容疑者(26)はずっと顔を伏せたまま顔を上げることはなく、その表情はうかがえなかった──。 9月3日、東京都杉並区の自宅で、警視庁薬物銃器対策課は俳優の清水尋也容疑者を麻薬取締法違反の疑いで逮捕した。7月10日ごろに自宅で大麻を所持した容疑だ。また、同居している職業不詳の20代女性も同法違反(共同所持)容疑で逮捕されている。二人は容疑を認めており、「大麻を吸うために持っていたことは間違いない」と供述しているという。 「清水容疑者は調べに対し、『20歳の頃、語学留学でアメリカのロサンゼルスに行ったときにホームパーティーに招待され、そこで初めて大麻の「ジョイント」を吸わせてもらった』と話しているそうです。日本では4~5年前から使い始め、その後は何度か吸わなくなった時期があったが、稼ぎが増えた24歳くらいから使用する量が多くなったとのこと。今年に入ってからは月に数回のペースで吸っていたそうです」(全国紙社会部記者) 清水容疑者は’12年にデビュー。映画『渇き。』(’14年)、『ソロモンの偽証』(’15年)、『東京リベンジャーズ』シリーズ(’21年、’23年)などの話題作に出演。現在放送中の日曜劇場『19番目のカルテ』(TBS系)にも出演している。今、若手で忙しい俳優の一人だといわれるだけあって、逮捕の波紋がひろがっている。 7日に最終回が放送される『19番目のカルテ』や、6日放送の『ジョブチューン』に清水容疑者が出演したTBSは「出演シーンをカットする方向で対応を進めている」と発表。また、清水容疑者は9月29日にスタートするNHK朝ドラ『ばけばけ』にも出演予定だったが、NHKは降板を発表している。 3日の早朝に警察が行った、清水容疑者のアパートでの家宅捜索では部屋のテーブルの上に乾燥大麻のような植物片、およそ0.4グラムが袋に入った状態で置かれていたほか、巻紙などが見つかったという。その自宅アパートは杉並区の駅から徒歩で約3分、閑静な住宅街にある1LDK家賃15万円のアパートだ。近場に繁華街などはなく、いたってふつうの住宅街。アパートの大家の女性が逮捕時の様子を語る。 ◆「すごくピリついた空気をまとった人」 「朝6時くらいでしょうか、パトカーのサイレンもなく静かでしたが、カメラを持った人がたくさん来ていて何事かと思いました。ふだんは早朝だと人通りも少ないところなので、人が集まっていて驚いたのを覚えています。そのあと、記者の方が私に話を聞きにインターホンを鳴らしたので、そこで清水さんが逮捕されたと知りました」 近くに住むという女性も「朝に人だかりができていたので何事かと思いました。俳優の清水さんがそこに住んでいることは知っていたので、最初は何かの撮影をしているのかと思いました」と語った。たまに見かけることもあったそうだが、「普通の青年でした。嫌な印象はないです」という。 前出のアパートの大家さんの印象も良かったようだ。 「腰も低いですし、住んでいてトラブルになるようなことは一度もありませんでした。仕事が忙しいのか、頻繁に会うことはありませんが、それでも私たちを見かけたら一言挨拶をしてくれるとても礼儀正しい人です。同棲していた女性についても、おかしな素振りなどなく、普通の女性でしたよ」 アパートの大家さんや、近隣住民からは「好青年だった」と評判だったという清水容疑者だが、まったく違った印象を持っていた人もいる。彼を何度か取材したことがあるというウェブライターは次のように証言する。 「最初に会ったときには、すごくピリついた空気をまとっている人だなと感じたのを覚えています。乱暴な言動をすることはまったくありませんでしたが、何かのきっかけでイラッとした態度をとってしまいそうになるのを自分でわかっていて、それを抑えようとしている感じでした。怒らせないように、すごく気を使って取材したのを覚えています。 しかし、また別の機会に取材したときは、前回とは別人のように穏やかで普通に礼儀正しい人でした。前回とのギャップがすごかったので、メンタルがすごく不安定な人なのかなという印象でした」 ご近所の良い評判の一方で、メンタルが不安定な様子を見せることもあったという清水容疑者。いずれにせよ今回の件で、嘱望されていた将来のキャリアがまったく見通せなくなったことは間違いない。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://x.com/FRIDAY_twit