去年の2倍 「空き家窃盗」

道内で空き家を狙った窃盗事件が増えています。その数は去年の2倍となる勢いで警察が注意を呼びかけています。 「空き家」は1年以上、誰も住むことなく使用されていない建物です。道警によりますと、今年1月から6月までの「空き家窃盗」の認知件数は79件で、既に去年1年間の数字を上回っています。7月に入っても10件、8月も10件と去年の2倍となる勢いで増加していて、被害総額も530万円以上となり、統計開始以降最悪のペースになっています。 今年7月には伊達市の空き家に侵入した札幌の20歳の男のグループが窃盗などの疑いで逮捕されました。この家は今年の春に暮らしていた女性が介護施設に入り「空き家」になっていました。盗まれたのは家族がかつて遊んだゲーム機などで、犯行グループは盗んだものをリサイクル店に売って利益を得ていたと見られます。総務省の調査によりますと道内の空き家はおよそ45万2000戸と5年前の調査から7万戸以上増えていて、全国で4番目に多い数字になっています。道警などは「金品を残さない」「郵便物をためない」「草刈りをする」など定期的な管理を呼びかけています。

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