糸満市内の公園の遊具設備で便宜を図る見返りに電化製品などを受け取ったとして、警察は糸満市の職員と会社役員の男を贈収賄の疑いで逮捕しました。 常住智史記者は「中には捜査員の姿が確認できます」とリポートしました。 逮捕されたのは、糸満市の市職員、上原千尋容疑者(43)と、那覇市の会社役員、知念邦雄容疑者(53)です。 警察によりますと2人は2024年7月と2025年3月、糸満市内の公園2カ所の遊具取り換え事業で、施工会社の役員、知念容疑者が特別な便宜や利益を期待していると知りながら市の担当課係長だった上原容疑者が、エアコンや冷蔵庫など、およそ25万円の賄賂を受けとった疑いがもたれています。 2人は事件以前から仕事上で面識があり、知念容疑者が特約店契約を結ぶ遊具製造会社が市の発注する事業で委託会社に採用されるよう、賄賂として上原容疑者の関係先住居に家電を贈ったということです。 警察が関係者に話を聞くなどして捜査を進め、10日、2人を逮捕しました。2人の認否は明らかにしていません。 警察は、事件の経緯や余罪など捜査を進めています。 今回の逮捕を受けて、糸満市は午後に会見を開く予定です。