【松阪】三重県松阪市の宿泊施設で接客業の女性を羽交い締めにしたとして、松阪署は10日、暴行の疑いで、県土整備部防災砂防課の主査、松尾祐人容疑者(45)=津市観音寺町=を逮捕した。 逮捕容疑は同日午後3時ごろ、松阪市内の宿泊施設で大阪市の接客業20代女性を羽交い締めにした疑い。「手が当たったかもしれないが、首に腕を回してはいない」と容疑を否認している。 同署によると、接客で客室を訪れていた女性が同僚に連絡して助けを求めた。駆けつけた同僚が女性を羽交い締めにしている松尾容疑者を取り押さえ、署員に身柄を引き渡した。 県によると、松尾容疑者は事務職として平成15年4月に採用され、今年4月から現職。土砂災害警戒区域の指定などに関する業務を担当している。10日は有休を取得していた。 藤井和久県土整備部長は「県政に対する信頼を著しく損ない、非常に重く受け止めている。被害者や県民に深くおわびする。事実関係を踏まえ、厳正かつ速やかに対処する」とコメントした。