排泄(はいせつ)物を混ぜたインスタント食品を元同僚の30代男性に無理やり食べさせるなどしたとして、大阪府警浪速署は12日、強要や暴行の疑いで、大阪市浪速区日本橋西の自営業、山下諒容疑者(37)ら男3人を逮捕、送検したと発表した。 他に逮捕、送検されたのは、名古屋市熱田区一番の無職、橋本充輝(あつき)容疑者(24)と住居不定の無職、竹内孔志(こうし)容疑者(29)。当時3人と被害男性は同じトレーディングカード販売店で勤務していた。 送検容疑は2月、3人で共謀し、大阪市浪速区の路上で男性に「目突くで。早うせい時間がない」などと脅して排泄物を入れたインスタント食品を無理やり食べさせたほか、別の日には店内で男性の陰部にアルミホイルを巻いた上でコンセントに差し込ませて感電させたなどとしている。 同署によると、ほかにも山下容疑者は路上に落ちていた排泄物を食べさせたとする強要容疑などで、橋本容疑者はライターにアルコールスプレーを吹き付けて男性に火を向けたとする暴行容疑でも送検されている。 調べに対し、山下容疑者は黙秘や否認し、橋本容疑者は一部の容疑を否認。竹内容疑者は容疑を認めているという。 同署によると、容疑者の供述から、被害男性が仕事でミスをした罰として暴行が始まり、次第にエスカレートしたとみられる。別事件の捜査で、容疑者のスマートフォンを調べたところ、行為の一部が動画として残っており、発覚したという。