下請けに架空工事発注し代金詐取容疑 タイル施工会社の元課長逮捕

下請け業者に架空の工事を発注し、代金約1100万円を詐取するなどしたとして、大阪府警は18日、タイル施工会社「アベルコ」(東京都足立区)の大阪支店の元課長、池田義雄容疑者(57)=大阪市生野区=を詐欺容疑で逮捕したと明らかにした。 西淀川署によると、池田容疑者は2023年5~10月、大阪府松原市の下請け業者に架空の工事を5回にわたり発注するなどし、工事代金の名目でアベルコの親会社から計約1100万円をだまし取った疑いがある。認否は明らかにしていない。 池田容疑者は当時大阪支店(大阪市西淀川区)で、工事の下請け業者の選定などを担当していたという。 アベルコによると、池田容疑者は社内調査で、架空発注を繰り返したことを認めた上で「ギャンブルや遊興費に使った」と説明したという。 調査では、工事の発注を受けた松原市の業者から池田容疑者の口座に計約4500万円の振り込みが確認されたといい、府警が関連を調べている。 同社は24年5月に池田容疑者を刑事告発し、懲戒解雇にしていた。 同社は取材に「社員が逮捕されたことは遺憾。捜査に全面的に協力し、社内のコンプライアンスの強化に取り組む」とコメントした。(武井風花)

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