韓国の特別検察は23日、政治資金法違反などの疑いで逮捕した世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子(ハン・ハクチャ)容疑者(82)はソウル拘置所の独房に収監されたと明らかにした。内乱罪などで起訴されて公判中の前大統領、尹錫悦(ユン・ソンニョル)被告(64)もソウル拘置所の独房に収監されている。 韓総裁は22日にソウル中央地裁で開かれた逮捕状の審査に出席後、結論が出るまでの間、ソウル拘置所の別室で待機していた。逮捕後、独房に移されたという。 韓総裁は2022年、教団の当時の幹部、ユン・ヨンホ被告=請託禁止法違反罪などで公判中=と共謀し、尹前大統領の妻や側近に金品を渡した疑いがある。特別検察は、教団側が見返りとして、22年5月に大統領に就任した尹氏側に教団の事業などを巡って便宜を図らせた疑いがあるとみている。 韓氏は、旧統一教会を創始した文鮮明氏(12年に死去)の妻。文氏の死後、総裁となった。【ソウル福岡静哉】