米人気ラッパーのディディもしくはパフ・ダディとして知られる大物音楽プロデューサーのショーン・コムズ被告（55）は売春目的の移送罪など2件で有罪評決を受け、メトロポリタン拘置センターに収監されている。10月3日に量刑を言い渡される予定の中、拘置センターの被拘禁者たちに無料ビジネス講座を開いているという。米紙ニューヨーク・ポストが23日、報じた。 かつては推定10億ドル（約1478億円）近い資産を持っていたとされるヒップホップ起業家コムズ被告は、2024年9月に逮捕されるまで、ビジネスで大成功を収めた人物だ。現在、〝寛大な量刑〟を求める法廷文書の中で「フリー・ゲーム・ウィズ・ディディ（ディディの無料指南）」と題する15ページのカリキュラムを自ら書き上げたと述べている。 弁護士によれば、この授業は6週間の教育プログラムであり、参加者にビジネスマネジメント、起業精神、そして自己成長に必要なスキルを身につけさせることを目的としていたという。 法廷文書には「コムズ氏の人生には多くの成功がありますが、本人はこの『フリー・ゲーム』講座を、人生で最も意義深く重要な取り組みの一つだと考えています」と記されている。将来的にこの講座を地域の若者や被拘禁者に広めたいと考えているという。 検察側は、9月29日に提出予定の文書で5年以上の刑を求刑する見通しだ。