大阪にある、本場さながらの人気の「中国朝市」。その経営者らが違法に中国籍の従業員らを働かせていたとして逮捕されました。 木村智子 記者 「午前9時です。『中国朝市』を開催する物産店の経営者の女が検察庁に送られます」 出入国管理法の不法就労助長の疑いで2日朝に送検された上條亜希子容疑者(59)と、その息子で従業員の裕基容疑者(33)。 2人は2023年3月~今年9月までの間、就労資格のない元技能実習生の中国人ら数人を違法に働かせた疑いが持たれています。 亜希子容疑者らが経営していたのは、中国食材を扱う物産店「華龍食品」。 毎週日曜日の早朝に本場さながらの朝市を開催し、人気を集めていました。しかし、その一方で、周辺の路上では違法に営業する露店が…。 周辺の住民 「 全然(店と)関係ないのに野菜を売りに来たりとか。一昔前は『中国に行きませんか』と書かれたチラシみたいなものを配っていたり、(通るのは)ちょっと怖かったですね」 警察によると、中国食材を扱う朝市には法的な問題はないということですが、周辺では約30年前から、多くの露店が法律に違反して無許可で営業を行っていたとみられています。 さらに、別の問題も…。 警察 「ちょっとすみません。降りてもらっていいですか?ここでモノ売っていたでしょ?それはダメです」 違反者 「ここの車いっぱいで邪魔。後ろに車来てるで」 警察 「歩道上で止めたらダメなんですよ」 違反者 「おい!何やってんねん!早くせえや」 警察 「早くしますので車の中で待っていてください」 違反者 「早くせえや」 「違法駐車」が大きな問題となっていて、今年8月には、警察の取り締まりが行われていました。 逮捕前、読売テレビの取材に応じた裕基容疑者は…。 上條裕基容疑者 「僕らは何も注意とかはしていなくて、できる立場でもないですし」 (Q:客に呼びかけたいことは?) 上條裕基容疑者 「日本に住んでいる以上、迷惑かけないのが日本の美徳なので、そこは何人とか関係なく守ってほしい」 「日本の美徳」について語っていた裕基容疑者。その裏で、店では法律に違反して従業員を働かせていたのでしょうか? 警察は2人の認否を明らかにしていませんが、ほかの従業員の勤務実態などを詳しく調べています。