カンボジアの犯罪組織に通帳を貸した後、取引が停止されたため帰国して銀行を訪れたところ逮捕された30代の韓国人男性が、検察に送致された。 仁川桂陽(インチョン・ケヤン)警察署は、電子金融取引法違反の疑いで不拘束立件していた30代男性のAを検察に送致したと、13日明らかにした。Aは8月19日から20日にかけて220回にわたり、不法賭博の資金約10億ウォンが入出金されるよう自分の口座を提供した疑いを受けている。 Aはカンボジアへ金を稼ぎに行ったところ、不法賭博サイトを運営する組織に巻き込まれ、自身の口座を貸したとみられている。その後、入出金が停止されたため同月25日に韓国へ戻り、銀行を訪れたところ、口座の取引内容を不審に思った警察の追及を受けて逮捕された。 Aは警察の取り調べで、「取引が停止された口座を再び使えるようにすれば、送金額の2〜3%を手数料として渡し、中間役に格上げすると言われて帰国した」と供述した。さらに「カンボジア現地で1週間監禁され、小さなミネラルウォーターのペットボトル10本でしのいだ」とし、「ほかに韓国人の男1〜2人と一緒にいて、脅迫を受けた」と話している。 警察は裁判所から家宅捜索令状を受け取り、口座の取引履歴を分析し、Aの口座に不法賭博資金が流れていたことを確認した。警察関係者は「Aが口座を不法に譲渡したと判断し、検察に送致した」とし、「最近カンボジアで発生した韓国人大学生の死亡事件との関連性は確認されていない」と付け加えた。