銀行口座などを特殊詐欺グループに販売する目的で口座などを譲り受けたなどとして、山口県警を含む合同捜査本部は16日、宇部市の30代の男など7人を逮捕しました。 犯罪収益移転防止法違反などの疑いで逮捕されたのは、グループのリーダーとされる住居不定の無職の32歳の男や宇部市の無職の36歳の男など7人です。 警察によりますと、7人は今年4月から5月、現金を支払う約束で福島県に住む30代女性から預金口座の情報や口座取引が可能な情報が入ったスマートフォン1台を譲り受けたなどの疑いがもたれています。 7人は「日本一の口座販売仲介人」を名乗り、SNSで集めた協力者らに秘匿性の高い通信アプリ=テレグラムを使って、口座やスマートフォンを契約させ買い取っていたということです。買い取った口座やスマートフォンは、数十万円から100万円で特殊詐欺グループに販売されていて、実際にその口座などが使われて少なくとも1億1000万円の被害が出ているということです。 逮捕された7人のうち宇部市の男は容疑を認めているということです。