ストーカー規制法制定のきっかけとなった桶川ストーカー殺人事件から2024年10月で25年がたった。事件取材と報道について考えるシンポジウムが11月30日、東京都内で開かれ、亡くなった猪野詩織さん(当時21歳)の遺族ら約50人が集まった。 桶川事件は、虚偽を含む被害者の情報が流布されるなど報道が過熱。独自取材をしていた写真週刊誌の記者だった清水潔さんによって埼玉県警のずさんな捜査や記録改ざんが明るみに出るなど、メディアや警察のあり方が問われた。 詩織さんの父憲一さんは「娘は3度殺された。犯罪者、捜査を怠った警察、真実を報じないマスコミにです」と語り、妻の京子さん、現在はフリージャーナリストとして活躍する清水さんと共に当時を振り返った。