10月24日(現地時間23日、日付は以下同)。ポートランド・トレイルブレイザーズのチャウンシー・ビラップスHC(ヘッドコーチ)と、マイアミ・ヒートのテリー・ロジアーが、違法なスポーツ賭博やマフィアが関係するポーカーに関与したとして逮捕された。 するとNBAは、両者を即時にそれぞれのチーム活動から離脱させることを発表。ビラップスHCは不正ポーカーゲームへの関与、ロジアーはNBAの非公開な情報を用いた違法賭博への関与を疑われている。 なかでもブレイザーズは、就任4シーズン目を終えたビラップスHCと、今年4月に複数年の延長契約を締結。5シーズン目の今シーズン、23日の開幕戦で、ミネソタ・ティンバーウルブズ相手に指揮を執った直後だった。 ブレイザーズは「我々は、ヘッドコーチのチャウンシー・ビラップスに関する告発について認識しており、トレイルブレイザーズは調査へ全面的に協力しています」と声明を発表し、ティアゴ・スプリッターが暫定HCを務めることになった。 ブラジル出身のスプリッターは、211センチ111キロのビッグマンとしてNBAで7シーズンをプレー。レギュラーシーズン通算355試合の出場でキャリア平均19.2分7.9得点5.0リバウンド1.2アシスト、フィールドゴール成功率55.5パーセントを残し、2014年にサンアントニオ・スパーズで優勝を経験。 その後、2020-21から2022-23までの3シーズンをブルックリン・ネッツ、2023-24シーズンにはヒューストン・ロケッツでそれぞれアシスタントコーチ(AC)と選手育成コーチを兼任し、昨シーズンはフランスのパリ・バスケットボールで指揮を執り、今オフにブレイザーズのACへ就任したばかりだった。 40歳のスプリッターは、ブレイザーズの暫定HCとして、レギュラーシーズン残り81試合で指揮を執っていく予定。開幕直後に指揮官離脱という衝撃の事件が起きたチームをまとめることができるか、注目していきたい。