安倍元首相銃撃事件、14時から初公判 傍聴券の列は700人超す

安倍晋三元首相銃撃事件で殺人や銃刀法違反などの罪に問われている山上徹也被告(45)の裁判員裁判の初公判が、28日午後2時から、奈良地裁で開かれる。山上被告は2022年7月、奈良市で選挙応援中の安倍氏を手製銃で撃ったとして現行犯逮捕され、23年3月までに起訴された。判決は来年1月21日に言い渡される予定だ。 午前8時半から始まった傍聴抽選券の配布は午前9時半で締め切られた。抽選券を求めて並んだ人は700人を超えた。 神戸市の無職天宅(てんたく)紘美さん(81)は、3時間ほどかけて奈良公園春日野園地まで来た。事件発生時から、山上被告に対し「旧統一教会に家庭をぼろぼろにされた」と同情的な目で見ていたという。 一方、奈良県桜井市の20代男性は「複雑な環境で育ったのかもしれないが、人を殺すというのはあってはならない」と話す。平和だと思っていた日本で事件が起きて衝撃を受け、「どんな判断が下るのか見てみたい」と、傍聴抽選券を求めて並んだ。

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