ことし7月、80代の女性から現金100万円をだまし取った疑いで、特殊詐欺グループの受け子の少年らが逮捕されている事件で、新たに指示役の男が逮捕されました。 詐欺の疑いで逮捕されたのは、飯能市双柳の職業不詳、新井琉晴容疑者(20)です。 警察によりますと、新井容疑者はことし7月、仲間と共謀して、千葉県に住む当時88歳の女性に、次男を名乗って電話をかけたということです。 そして、「取引会社の書類が入った荷物を失くした」、「情報が流出してしまい、弁償しないといけない」などとうその話をして、現金100万円をだまし取った疑いが持たれています。 新井容疑者は、特殊詐欺グループの指示役で、受け子の顔写真や身分証といった個人情報を管理していたとみられています。 また、受け子を採用する面接を行っていたということです。 警察の調べに対して、新井容疑者は「身に覚えがありません」と容疑を否認しています。 事件を巡っては、受け子役の少年ら2人が10月に逮捕されていましたが、処分保留で釈放されています。 事件は、埼玉県と群馬県、それぞれに拠点を置く2つの不良グループが共謀して、組織的に犯行を繰り返していたとみられ、警察が余罪を調べています。