学校にも探知機導入へ 巧妙化する盗撮手口 被害防止策は? 北海道の現状と専門家のアドバイス

いま道内で発生している犯罪の現状を知り防犯について考える「水曜日の防犯」。今回のテーマはこちら。相次ぐ盗撮被害。その手口は巧妙化しています。被害を防ぐにはどうすれば良いのでしょうか。 傘の先端付近。隠されていたのはビデオカメラです。札幌市東区に住む35歳の会社員の男性は去年4月と今年6月、厚別区のコンビニなどで10代の女性3人のスカートの中を盗撮したなどとして今月23日書類送検されました。男性は傘の先端にビデオカメラを固定し女性に近づいてスカートの中を映していたということです。 こちらも一見普通のペンのように見えますが…上の方にカメラが。千歳市の中学校教師柘野啓輔容疑者は道内の施設で着替え中の少女2人をペン型のカメラを使って盗撮したとして今月22日再逮捕されました。 柘野容疑者は去年10月道内の施設で少女のスカートの中をスマホで撮影しようとした罪などで名古屋地検に起訴されています。 教師による盗撮事件を受け、北海道教育委員会と札幌市教委は学校に設置された盗撮用カメラを赤外線などで発見する探知機を今年度中に導入する方針です。 北海道教育委員会 中島俊明 教育長) 「いまは目視、穴が空いているかとかいまは目視に留まっているので、そこをさらに機器を入れて綿密に調べていきたい」。 道警によりますと道内の盗撮事件の認知件数は去年318件で今年も先月までに232件発生しています。 防犯に詳しい専門家はカメラの小型化が進み知らない間に盗撮されているケースが増えているといいます。 防犯アドバイザー 京師美佳さん) 「今まで見た中で1番小さかったのが、ネジ穴のネジがレンズになっているというものもありました。LEDライトを小さな穴に照らしていただいて反射するレンズがないかというのを確認していただくとかがいいと思います。例えばトイレの中に、飲みかけの缶コーヒーがあると思っていたらそれがカメラだったというようなこともあるんですね。やはり何か使用する前撮られる前にチェックをして避けるという方が大切かと思います」。

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