かけ子グループのまとめ役の男ら、詐欺容疑で再逮捕 検察庁職員ら装い、高齢女性から1300万円詐取か

検察庁職員らになりすます特殊詐欺で現金1300万円をだまし取ったとして、兵庫県警特殊詐欺特別捜査隊と加古川署は29日、詐欺の疑いで加古川市の自営業の男(34)と神戸市兵庫区の会社員の男(34)を再逮捕した。同隊は、自営業の男をかけ子グループのまとめ役、会社員の男をかけ子の場所を用意する役割だったとみている。 2人の再逮捕容疑は、すでに逮捕、起訴された加古川市の無職の男(32)らと共謀し今年3~4月、茨城県日立市の高齢女性に対し、電話会社職員をかたる無職の男や検察庁職員などを名乗る何者かが「犯罪に関与した疑いがあり、口座から払い戻した紙幣を調査する」などと話し、計1300万円をだまし取った疑い。同隊は2人の認否を明らかにしていない。 同隊によると、自営業の男らがグループ内の連絡手段で使用した通信アプリ「テレグラム」の内容などから各役割を判断。無職の男のスマートフォンにはかけ子に関するマニュアルが見つかり、自営業の男が送っていたことを確認した。マニュアルは、電話会社職員役として被害者とやりとりする内容だけが記されていた。 同隊は特殊詐欺のやりとりで登場する人物は、かけ子のグループごとに分業して担当し、自営業の男がまとめたグループでは最初に被害者と接触する電話会社職員の役を担ったとみている。 自営業の男らは警察官らになりすます特殊詐欺で現金をだまし取ったとして、これまでにも詐欺容疑で逮捕されていた。

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