【ナイロビ共同】アフリカ東部タンザニアで10月29日に実施された大統領選で、AP通信は1日、サミア大統領が勝利したと報じた。有力野党候補2人が立候補を認められず、勝利が確実視されていた。野党への弾圧を繰り返しており、国際人権団体から非難されている。 サミア氏は副大統領だった2021年、前任者の病死に伴い初の女性大統領に就任。選挙による選出は初めてで、AP通信によると、得票率は97%を上回った。 サミア氏は就任後、政治集会の禁止措置を解除するなど柔軟な方針を見せていた。選挙が近づくにつれて強権的な姿勢に転換し、野党幹部の逮捕が頻発。選挙制度改革を訴えていた最大野党の党首は反逆罪で訴追され、出馬できなかった。