【スーパー戦隊終了】松坂桃李、横浜流星…有名俳優多数のなか愛好家が2011年の2人を絶対に忘れないワケ

10月30日、多くの戦隊ファンにとって、信じたくないニュースが報じられた。テレビ朝日系で半世紀放送されている特撮ヒーロー番組『スーパー戦隊シリーズ』が、現行作品『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』を最後に終了すると、複数のメディアで報じられたのだ。 現状、制作する東映からの正式なアナウンスはないが、放送するテレビ朝日はスポーツ紙の取材に「編成については、お答えしておりません」と回答。終了説を否定することはなかった。 『スーパー戦隊シリーズ』とは、言わずと知れた東映制作の大人気コンテンツ。第1作目『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年度)から第49作目『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』まで、50年間テレビ朝日で放送されてきた(78年度のみ放送なし)。 『スーパー戦隊シリーズ』は2000年代頃から若手俳優の登竜門としても注目されるように。『侍戦隊シンケンジャー』(09年度)がデビュー作の松坂桃李(37)、『獣電戦隊キョウリュウジャー』(12年度)で主演を務めた竜星涼(32)、『烈車戦隊トッキュウジャー』(14年度)出身の志尊淳(30)と横浜流星(29)など、後の大人気俳優が活躍してきたことでも知られる。 50年続いた全世代に愛されるコンテンツだけに芸能人のファンも多数。Xではドランクドラゴン・塚地武雅(53)が終了報道の記事を引用し、《…》とだけ投稿。これを北川景子(39)が引用し、《絶望》とした。 そのほかにも過去作の戦隊OB・OG、特撮俳優など多くのタレントがXで終了を惜しむ投稿をしているが、あまりにも膨大過ぎるため、ここでは割愛する。 そんな『スーパー戦隊シリーズ』は、災害などで社会全体が暗い雰囲気に包まれた時に注目されることも多く、子どものみならず、親や“大きなお友だち”を勇気づけてきたコンテンツでもある。最近で言えば、コロナ禍の真っ只中に放送された『魔進戦隊キラメイジャー』(20年度)と『機界戦隊ゼンカイジャー』(21年度)に励まされた人は多いだろう。 そして同様の理由から、多くの愛好家の間で「現在も忘れられない伝説級の作品」として語り継がれている作品がある。それは、『海賊戦隊ゴーカイジャー』(2011年度)及び、その直前作『天装戦隊ゴセイジャー』(2010年度)とのコラボ映画『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』(2011年6月公開)——東北地方を中心に日本に甚大な被害を与えた、東日本大震災の時期に展開された作品だ。 『海賊戦隊ゴーカイジャー』は、 “宇宙最大のお宝”を求めて地球にやってきた宇宙海賊のゴーカイジャーが、“成り行き”から地球のために戦う物語。『ゴレンジャー』から『ゴセイジャー』までの歴代34戦隊は、本編前に勃発した宇宙敵国からの総攻撃を阻止した代償に変身能力を喪失。各ヒーローが“レジェンド”として登場し、ゴーカイジャーに戦士としての教えを託していく——という、35作目記念の豪華な作品だった。 同作は人気俳優・山田裕貴(35)のデビュー作としても知られ、山田はクールな剣士“ジョー・ギブケン/ゴーカイブルー”役で出演。人気声優M・A・O(33)として活躍する市道真央も、“ルカ・ミルフィ/ゴーカイイエロー”を演じていた。また、極めて残念な話だが、同作キャストを巡っては、追加戦士“伊狩鎧/ゴーカイシルバー”役の池田純矢(33)が23年10月に特殊詐欺を働き逮捕され、翌年10月には懲役3年の実刑判決が下ったことも話題となった。 対する『天装戦隊ゴセイジャー』は、人々を見守る “護星天使”が、人知れず悪の手から地球を護る物語。同作はこちらも人気俳優・千葉雄大(36)のデビュー作であり、明るく前向きな“護星天使・アラタ/ゴセイレッド”を好演。ほんわかとしつつも心がある、新たなレッド像を築いた。

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