北海道警に逮捕された後、勾留中に黙秘権や接見交通権などを侵害されたとして、その後不起訴処分になった女性と担当弁護士が道に慰謝料計160万円を求めた訴訟で、札幌地裁（布施雄士裁判長）は3日、女性側の請求を一部認め、慰謝料など25万円の支払いを命じる判決を言い渡した。 女性側は、勾留中に弁護士との接見内容を記した「被疑者ノート」を警察官に取り上げられたと主張。取り調べ時の映像記録などをもとに、自白の強要や人格否定もあったとしていた。 道側は、警察官はノートを点検、修繕したが内容は確認していないと主張。取り調べも社会通念を逸脱するものではないとして、請求を退けるよう求めていた。