容疑者「凶器の刃物、処分した」 26年前の名古屋女性殺害事件

名古屋市西区のアパートで1999年、住人の高羽(たかば)奈美子さん(当時32)が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕されたアルバイト安福(やすふく)久美子容疑者(69)=同市港区=が「事件で使った凶器の刃物は処分した」という趣旨の供述をしていることが、捜査関係者への取材でわかった。 県警は2日に容疑者宅を家宅捜索したが、凶器とみられる刃物は見つからなかった。県警は、安福容疑者が事前に刃物を準備して高羽さん宅を訪問し、事件後に処分したとみて経緯を調べている。 県警によると、高羽さんの死因は失血死で、首などを刃物で複数回刺されたとみられている。当時、高羽さん宅にあった包丁などが凶器として使われた形跡はなく、2日の容疑者宅の捜索でも見つからなかったという。 容疑者は高羽さんは面識はなかったとみらるれが、高羽さんの夫の悟さん(69)とは、高校の同級生だった。県警は事件に至る経緯や動機を調べている。(石垣明真、高橋俊成)

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