下請けと結託し架空工事代請求か 特別背任容疑で男逮捕、兵庫県警

勤務していた会社に架空の工事代金を支出させて損害を与えたとして、兵庫県警は6日、神戸市中央区旭通4丁目の会社員、浜口和樹容疑者(51)を会社法違反(特別背任)容疑で逮捕し、発表した。認否は明らかにしていない。 捜査2課によると、浜口容疑者は営業担当者で、工事の発注などの権限があったが、自己の利益を図る目的で2021年1月、下請け業者から会社に架空の工事代金を請求させ、同年2月、会社から下請けに約209万円を振り込ませた疑いがある。 県警は、浜口容疑者と下請けが結託し、振込金の8割が、浜口容疑者が実質的に経営していた別会社の口座に渡ったとみている。浜口容疑者は23年2月に会社を辞めたという。 事件は、下請け業者への税務調査から発覚した。県警は、浜口容疑者がいた会社から出された、1億数千万円の架空請求の被害にあったとする告訴状を今年5月に受理し、調べていた。(根本快)

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