小学生らを無差別に殺害しようと企て、大阪市西成区の路上で車を走行させて児童2人に重傷、5人に軽傷を負わせた疑いで逮捕された東京都東村山市の無職・矢沢勇希容疑者(28)。容疑者の父親が昨夜、JNNの取材に応じました。 ■「報道で、無職と見て驚いた」 事件の一報を親族から聞いたという父親は、「場所が大阪だし、同姓同名ではないかと思っていたが、住所や年齢が一致していた」「まだ信じたくない」と話しました。 父親によりますと、矢沢容疑者は大学を卒業後、放射線技師の仕事に就き、その際に東村山市に引っ越したということですが、時々家族は様子を見に行っていたということです。 ■「連絡せずに息子の家を訪れていた」 「2、3か月に1回、連絡せずに息子の家を訪れていた。連絡するとうざいといわれるから。会える時と会えない時があった。でも仕事をして一人で暮らしているのなら大丈夫だと思っていた。なので、報道で『無職』と見て驚いた。私たちの認識では仕事をしている」(容疑者の父親) その息子は先月、突然実家に姿を見せたといいます。 「急に実家に帰ってきたことがあった。平日だったので『仕事は?』と聞いたら、『休み』と言っていた。忘れ物を取りに帰ってきたようだった。悩みなどは特に言っていなかった」(容疑者の父親) ■なぜ大阪に? この点について警察によりますと、矢沢容疑者は「放射線技師を辞めて、いまは無職」、また「今年4月まで仕事をしていた」という旨を警察に説明しているということです。 自動車の免許はあるが、車は持っていないという矢沢容疑者。なぜ大阪に行ったのか…その理由は分からないという容疑者の父親は被害に遭った児童らを念頭にこう話しました。 ■「申し訳ないという気持ちが一番」 「なによりも被害に遭われた方に対して申し訳ないという気持ちが一番。向こうの方がなんで、どうして、と思っていると思う」 警察は動機や事件前の行動などを詳しく調べています。