小国町が発注した公共工事の入札をめぐり、贈収賄の疑いで町の前の建設課長と建設会社・社長が逮捕された事件。2人の身柄が6日、熊本地検に送られました。一方、警察は小国町役場で家宅捜索を行っていました。 【堂前 泉紀 記者リポート】 「小野容疑者を乗せた車両が熊本東警察署を出発します」 【前田 美沙希 記者リポート】 「伊藤容疑者を乗せた車が出てきました。これから身柄が熊本地検に送られます。正面を向いているようにうかがえます」 この事件は、今年3月まで小国町の建設課長を務めていた小野 昌伸容疑者(60)が、おととし6月から去年12月にかけて町が発注した土木工事などの指名競争入札に小国町建設業協会に所属する『伊藤組』など9社を選定したことなどへの謝礼として、『伊藤組』の社長、伊藤 英志容疑者(60)から29回にわたり食事など合わせて52万円相当の接待を受けた疑いで5日逮捕されたものです。 警察は「捜査に支障がある」として2人の認否を明らかにしていません。 また、町によりますと、小野容疑者が建設課長を務めていた3年間で、町は190件、総額22億5000万円あまりの工事を発注。 このうち『伊藤組』は5年前の豪雨災害の復旧工事などを含め29件、総額およそ4億9000万円の工事を町から請け負っていたということです。 【住民】 「昔から仲良しとはいえ、そういうことをするのはよくない」 【住民】 「〈公務員の不祥事が小国でもあったか〉と残念だった」 【堂前 泉紀 記者】 「午後5時半です。これから熊本県警の捜査員が小国町役場に家宅捜索に入ります」 そして警察は先ほどから小国町役場で家宅捜索を実施。2人に余罪がないかや他に関与した人物がいないかなど調べを進めています。