高知県土佐清水市が発注した工事の入札をめぐり、最低制限価格を漏らしたとして、高知県警は11日、官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の疑いで、市長の程岡(ほどおか)庸(よう)容疑者(66)と、市議の永野裕夫容疑者(67)ら4人を逮捕し、発表した。 ほかに逮捕されたのは、同県四万十市の会社役員栄勇男容疑者(84)、同市の会社役員小野和幸容疑者(66)。 県警によると、程岡容疑者は、5月28日にあった「宿泊型多文化共生コミュニティ施設改修工事」の指名競争入札をめぐり、秘密事項である最低制限価格を永野容疑者に漏らした疑いがある。永野容疑者は業者側に伝え、小野容疑者に最低制限価格に近い金額で落札させた疑いがある。 程岡容疑者は土佐清水商工会議所会頭を経て、2023年10月の市長選に無所属で立候補し、初当選した。永野容疑者は現在、市議6期目。(原篤司)