千葉県松戸市上本郷の路上で8日未明、46歳の男性が何者かに刺されて死亡した殺人事件で、この男性が埼玉県熊谷市に住んでいたことが11日、千葉県警松戸署捜査本部への取材で分かった。事件現場はJR常磐線の北松戸駅付近。男性は、周辺の東側方面から西側の常磐線の線路側に向かって1人で歩いてきたことも判明。捜査本部は、男性がなぜ松戸に来ていたかも含めて捜査を進めている。 これまでに、容疑者とみられる人物が同駅付近を1人で歩いてうろつき、事件現場周辺でこの男性と遭遇。1~2分ほどもみ合いになり、男性が倒れ込んで、容疑者とみられる人物が立ち去った状況が分かっている。この人物は男とみられる。捜査本部は、殺人事件後に松戸市内で起きた別の暴行事件で現行犯逮捕された中年の男が殺人事件の事情も知っているとみている。 男性は背中の刺し傷が致命傷とみられ、右脇腹の刺し傷も肝臓に達していた。凶器とみられる細長いナイフが現場に落ちていた。(宮嶋優)