12日午前10時5分ごろ、福岡県那珂川市王塚台2丁目の路上で「男女が道路に倒れている」と近所の人から110番通報があった。 県警によると、職業不詳の野口三義さん(67)が自宅前の路上で腹に包丁が刺さった状態で倒れ、搬送先の病院で死亡が確認された。 60代とみられる妻も背中を負傷して倒れており、救急搬送されたが意識はあるという。 県警は、現場に立っていた息子の職業不詳、野口直希容疑者(43)を三義さんへの殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。「私が包丁で父を刺したことに間違いありません」と容疑を認めているという。県警は容疑を殺人に切り替えて捜査するとともに、妻が負傷した経緯も調べる。 現場はJR博多南駅の南約1・5キロの住宅街。(榎本瑞希、杉江隼)