偽物の金製品を本物と偽って売り、現金をだまし取ったとして、広島県警は12日、神奈川県川崎市に住む無職の女(54)、広島県福山市草戸町に住む自称・個人事業主の男(31)、福山市蔵王町に住む無職の男(35)を詐欺の疑いで逮捕しました。警察は3人が匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)とみて捜査しています。 県警によりますと、3人は7月18日、福山市光南町のリサイクルショップで、ブレスレット2つとリング1つを本物の金製品だと偽って買い取りを申し込み、現金90万円を受け取った疑いが持たれています。 リサイクルショップが被害を届け出たことで、事件が発覚しました。県警は、捜査に支障があるとして、3人の認否を明らかにしていません。 3人が店に買い取りを申し込んだのは、表面に金メッキを施した金属でしたが、この偽物の金製品の比重は、本物の金製品の比重とほぼ一致していたということです。 警察は、匿名・流動型型犯罪グループによる組織的犯行とみて、詳しく調べています。 3人のうち女1人は事件前日の7月19日、別のリサイクルショップでブレスレット3つ、リング2つを本物と偽って買い取りを申し込み、現金140万円をだまし取ったとして、10月22日に詐欺の疑いで逮捕されていました。