うその照会容疑で警部補再逮捕 知人女性情報を入手か 大阪府警

大阪府警OBに情報を漏えいしたとして逮捕された羽曳野署地域課の警部補、草川亮央容疑者(56)が知人女性の個人情報を入手するために虚偽の捜査照会を行った疑いが強まったとして、府警は12日、虚偽有印公文書作成・同行使容疑などで同容疑者を再逮捕した。 「業務の目的でやった」と容疑を一部否認している。 府警によると、個人情報の外部への漏えいは確認されておらず、同容疑者が個人的な目的で入手したとみて調べる。 再逮捕容疑は、同署刑事課に所属していた2023年12月~24年1月、府内に住む50代女性の個人情報を入手するため、5回にわたり虚偽の「捜査関係事項照会書」を作成し、役所などに照会した疑い。 照会は刑事訴訟法に基づく手続きで、捜査の際に官公庁や企業などに必要な事項の回答を求めることができる。草川容疑者は担当していた別事件で「(女性の情報は)捜査に必要がある」と上司に虚偽の説明をして決裁を受けたという。 草川容疑者を巡っては、同照会書を使って入手した法人の口座情報を府警OBの行政書士に漏えいしたとして逮捕、起訴された。逮捕後、女性から「自分の情報も調べられているかもしれない」と相談があったという。 国井栄次監察室長の話 警察官としてあるまじき行為であり、言語道断。捜査結果を踏まえて厳正に対処する。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加