作業服大手「ワークマン」の店内から靴を万引きしたとして、神奈川県警は12日、横浜市南区の塗装工の男(44)を窃盗容疑で逮捕し、発表した。「お金に余裕がなかった。自分で使うつもりだった」と容疑を認めているという。 南署によると、店の男性店長のとっさの判断が逮捕につながった。 男の逮捕容疑は8月27日午後4時45分ごろ、横浜市南区のワークマンの店舗内で、安全靴1点(3900円)を盗んだというもの。 同署によると、この日、店の40代の男性店長が防犯カメラを確認した際、オレンジ色のTシャツを着た男が、店内でベルトなどの商品数点を盗む様子を確認していたという。 9月8日、防犯カメラに映っていた男と酷似したTシャツを着て、特徴もよく似た容疑者が来店。「防犯カメラに映った男と同一人物ではないのか」と感じた店長は、容疑者が買い物をしてレジで領収書を求めた際に機転を利かせ「領収書に記載するために必要」などとして、容疑者から勤務先の会社名を聞き出した。その上で、容疑者の車のナンバーも記録し、南署に届け出たという。(奥田薫子)