船員が知らないうちに外部の人間が船に薬物を隠して運ばせる「パラサイト型」コカイン密輸入をしようとしたとして、第三管区海上保安部や神奈川県警などの合同捜査本部は男4人を逮捕しました。 回収役の4人の仲間とみられる男が水死体で発見されたことから事件が発覚したということです。 ことし7月に麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたのは、横浜市鶴見区に住むブラジル国籍のフェレイラオバラエバンドロ容疑者ら4人です。 4人は去年1月、コカインおよそ20キログラム末端価格でおよそ5億円相当を静岡県の田子の浦港に停泊していた国際貨物船の船底部にある「海水取り込み口」に隠し、密輸入しようとした疑いが持たれています。 潜水服を着てコカインを回収しようとした4人の仲間とみられる男が溺死した状態で付近の沖合で発見されたことから事件が浮上しました。 合同捜査本部は密輸の経路などについて捜査を進めています。