10億円の土地売却目的か、株券偽造容疑で3人逮捕 警視庁捜査

会社の株主の権利を争う民事裁判で、偽の株券などを作って提出したとして、警視庁は、職業不詳松沢泰生容疑者(74)=東京都渋谷区=ら男女3人を有価証券偽造・同行使と有印私文書偽造・同行使の疑いで逮捕し、13日に発表した。いずれの認否も明らかにしていない。 暴力団対策課によると、民事裁判では、不動産管理会社「ハナマサ」(同世田谷区)の株主としての権利は誰が持つのか、が争われた。3人は共謀して2023年3月~24年1月、この裁判を有利に進めようと、松沢容疑者がハナマサの全株式を持つとする株式譲渡契約書や株券を偽造し、東京地裁に提出した疑いがある。 ハナマサをめぐっては、埼玉県東松山市内に同社が所有していた約4万平方メートル超の土地が、10億円超で売られ、うち8億円超が松沢容疑者側に渡っていたという。同課は、松沢容疑者らが、土地の売却代金の獲得を目的に、会社登記を変えるなどしてハナマサを乗っ取った可能性があるとみて調べている。

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