“過去最悪”クマ被害に新体制 警察官がライフル銃で駆除へ 「時速60km」クマ撃つ難しさも【Nスタ解説】

過去最悪の被害が出ているクマによる人身被害。きょう(13日)から警察官が、ライフル銃を使ってクマの駆除が可能になりました。 ■警察官 ライフル銃でクマ駆除へ 高柳光希キャスター: これまで警察官がライフル銃などの「特殊銃」を使える任務は、▼重要施設の警備・警護、▼ハイジャックへの対処等、▼凶悪な犯罪の予防・鎮圧、容疑者の逮捕と限定されていました。 ここに新たな任務として追加されたのが、「危険鳥獣による人の生命・身体への危害防止」です。 つまりクマが人に危害を及ぼす際に、ライフル銃などの特殊銃を使用できるということです。 チーム名は「熊駆除対応プロジェクトチーム」です。射撃担当2人、現場責任者、現場指揮官兼観測手の1チーム4人で構成されています。 射撃担当者は、機動隊「銃器対策部隊」所属の警察官だということです。立てこもり・テロなどの銃器を使った犯罪に対処できるということですが、具体的にどのような人たちなのでしょうか。 TBS報道局社会部 寺島尚彦 記者: 銃器対策部隊の警察官は、ライフル銃を使う訓練を受けた経験豊富な警察官です。こうした銃器対策部隊の警察官は、全国で約2100人いるといわれています。その中で、ライフル銃を撃つことができる警察官はわずか一部です。 ライフル銃の性能は明らかにされていませんが、今回のクマ駆除に適した弾が新たに配備されています。 ■「中長期的な対策も」求められるクマ対策 高柳キャスター: 4人1チームで、被害の大きい秋田県と岩手県に2チームずつ派遣されています。 基本的には2週間のローテーションで対応していくということですが、規則を変更して警察官を派遣するという状況、どう見ていますか。 TBSスペシャルコメンテーター 星浩さん: 今週、富山に行く機会があったのですが、みなさんクマの問題を非常に心配していました。 緊急避難的な措置としては、この対応でしょうがないと思います。 ただ、中長期的に考えると、警察や学校、農業関係者などの全体をコーディネートする専門の人を置くことや、人とクマのすみ分けの在り方も含めて考える必要があると思います。

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