11月14日公開の映画『ブルーボーイ事件』は、1965年、性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を行った医師が逮捕され裁判にかけられた事件に着想を得て作られた。検察の目的は、手術を受けたトランスジェンダー女性たち、通称「ブルーボーイ」たちを売春の場から一掃することだった。そうして性別適合手術の違法性を争う前代未聞の裁判に、手術を受けた女性たちが証人として出廷する。 飯塚花笑監督へのインタビュー後編では、性的少数者の姿を描き続ける理由、映画製作のうえで提案された「当事者キャスティング」について話をうかがった。