中国武術「少林拳」の発祥地とされる少林寺の元住職について、中国の検察当局が横領や収賄などの疑いで逮捕を認める決定をしました。 中国メディアによりますと、検察当局が逮捕を認める決定を下したのは、中国・河南省にある世界的に有名な寺院・少林寺の元住職の釈永信氏です。 釈氏には横領や収賄の疑いがあります。 少林寺はことし7月、釈氏が寺の資産を横領したほか、仏教の戒律に反し、多数の女性と不適切な関係を持ち、子どもをもうけていたと発表していました。 少林寺は中国武術で知られ、映画の舞台になるなど、世界的に有名な寺院で、釈氏は1999年から住職を務めていました。 釈氏をめぐっては、2015年にも女性との不適切な関係が報じられたものの、寺側は「デマだ」としていたこともあり、今回の不祥事についても中国メディアは大きく扱っています。