性的人身売買の容疑で起訴され、2019年に死亡したジェフリー・エプスタイン元被告。彼が、大統領になる前のトランプ氏に「ガールフレンドを与えた」と自慢したメールが公開されたことを受け、トランプ氏に性暴力を受けたと主張している元モデルの女性が、2人の男性の「根深い女性蔑視」を批判した。 1990年代に『スポーツ・イラストレイテッド』などのモデルとして活躍したステイシー・ウィリアムズ氏は、エプスタイン元被告と交際していた1993年にトランプタワーに連れて行かれ、トランプ氏に性的暴行を受けたと訴えている。 エプスタイン元被告は未成年の少女たちに対する性的人身取引容疑で逮捕され、その後勾留中に自殺した。 下院監視委員会は2025年11月、エプスタイン事件に関連して、元被告が過去に送信したメールの一部を公開した。 その中の一つで、2015年にニューヨークタイムズの記者に宛てたとされるメールの中で、エプスタイン元被告は「1993年に付き合っていた20歳のガールフレンドを、2年後にドナルドに“与えた”」と書いていた。 ウィリアムズ氏は11月13日にCNNに出演し、このメールの内容について「エプスタイン元被告とトランプ氏がどれほど女性蔑視的だったかを示している」と批判した。 「この男性たちの考え方が、そのままにじみ出ていると思います。ジェフリー・エプスタインが私をドナルド・トランプのオフィスに連れて行き、そこでトランプが私の体を触った。明らかに彼らは私たちを物やトロフィーのように扱っていました。根深い女性蔑視で、恐ろしいことです」 ウィリアムズ氏は「明らかに私は痴漢される目的で連れて行かれた」とも主張。 当時、自分は男性の不適切な行為を毅然と批判することで知られていたが、トランプ氏に体を触られてフリーズしたことで、エプスタイン元被告を苛立たせたとも述べている。 「ジェフリーはとても怒ったと思います。彼は抵抗することを期待していたのでしょう」 ウィリアムズ氏はアメリカ大統領選挙前の2024年10月に、トランプ氏から1993年に性暴力を受けたとガーディアンの取材で訴えた。 「トランプはエレベーターから降りた私たちを出迎えた後、私を引き寄せて体をまさぐり始めました」 「胸や腰、お尻に手を伸ばされ、私は凍りつきました。何が起こっているのか全くわからず、混乱しました。トランプは私の体のいろんな場所を触りながら、エプスタインと笑って会話を続けていました」と主張している。当時、トランプ陣営のキャロライン・レヴィット報道官はこの告発を「虚偽」だと否定。民主党のカマラ・ハリス陣営が捏造したものだと反論した。