【超能力戦士ドリアン ライブレポート】笑いあり涙ありの全国ツアー『はちゃめちゃ!サイエンスラボ』ファイナル公演!ファンと共有した「世界一幸せなバンド」の最高に楽しいライブ

10月26日の大阪・なんばHatchからスタートした超能力戦士ドリアンのワンマンツアー『はちゃめちゃ!サイエンスラボ』が、11月10日東京・Zepp DiverCityでツアーファイナルを迎えた。会場に集まった全員を巻き込んで、笑いあり涙ありで展開したライブのなかで今後に向けてのビッグな発表もおこなわれたライブは、世界でドリアンにしかできない、どこまでも血の通ったエンターテインメント。この日のアンコール、やっさん(g/vo)は「世界一幸せなバンド、超能力戦士ドリアンでした!」と叫んだが、ソールドアウトしたフロアを埋め尽くしたファンもきっと同じ気持ちだったと思えるような、最高に楽しいライブだった。 開演時刻、ステージ後方のスクリーンにちょっと懐かしい質感の3D CGで作られた、白髪頭のおじさんが登場する。彼の名前はラボの所長を務める「ドリじろう博士」。「一緒にいろんな実験をして、新聞に載るような大発明を成し遂げるぞい!」と今回のライブのコンセプトと注意事項を伝える。そんな博士に拍手が送られるなか、鳴り響いたのはドラマ『ガリレオ』のテーマ曲「vs. 〜知覚と快楽の螺旋〜」。スクリーンでは白衣を着たメンバー3人の紹介映像が流れる。フジテレビのお膝元であるお台場(実際、会場を出るとドラマのポスターがドーンと貼ってある)でフジテレビのドラマのパロディをやる、という果敢なネタなのだが、イマイチ反応が薄かったのは、世代的なものかもしれない。なんせ20年近く前のドラマだからな、『ガリレオ』。 それはともかく、聞こえてきた「お風呂が沸きました」のチャイムとともに、「家のお風呂でさっパーリーナイト」でアッパーにライブがスタート。いきなりフロア中でオーディエンスの手と声が上がり、Zepp DiverCityがひとつになる。続けて、猫の着ぐるみも登場して盛り上げた「猫の手を借りたら大変な事になった」、みんなで合掌ジャンプをキメた「尊み秀吉天下統一」と楽曲を畳み掛けるたびに場内のボルテージは高まっていく。「新聞に載るような実験をみんなで楽しくやりたいんですけど、いいですかー?」というやっさんの言葉にフロアが「興味ある!」と応えると、さっそくドリじろう博士からリトマス紙の色を変える実験のオーダーがくる。リトマス紙の色を変えるのは酸性の水溶液、ということで、酸っぱいレモンの歌「レモン1個分のビタミンC」。続いてアルコールランプでビーカーに入った液体を熱するという実験でもっともっと沸騰させるために、炎にまつわる「口から炎を吐けたら強い」が演奏される。けつぷり(g)のギタープレイとおーちくん(vo)の熱唱が、アルコールランプだけでなく我々のハートにも火をつけていく。続く実験は……と思ったら、スクリーンに映し出されたのは顕微鏡。覗き込むと、「親しい友達向け」を示す緑の縁で囲われた、Instagramのストーリーズのアイコン。そう、「君の緑のストーリーズ」である。実験は順調だ。

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