大みそかの早朝、男性は東京・渋谷の路上で飲み友達から散々に殴られた。マンションの一室に閉じ込められ、また殴られた。きっかけは、男女関係について口にした、軽い一言だったという。 警視庁中野署は21日、友人に暴行して現金を奪ったとして、住居不定、無職、鈴木優哉容疑者(23)ら男性3人を強盗や監禁傷害容疑などで逮捕したと発表した。 逮捕容疑は、2024年12月31日午前6時半ごろ、東京都渋谷区の路上で20代の男性を殴って車に押し込み、午後4時ごろまで中野区にあるマンションの一室に監禁。室内でも顔面を殴って顔の骨を折り、現金8000円や携帯電話(5万円相当)を奪ったとしている。 中野署によると、男性と容疑者3人は元々友人同士で、事件の日は早朝から渋谷のクラブで飲んでいた。その最中、男性が過去に知人女性に「(鈴木容疑者は)何人もの女性と付き合っていて、あなたはキープ相手らしい」と言っていたことを鈴木容疑者が知り、激怒したとみられる。 事件は、男性が部屋の窓から飛び降りて脱出し、交番に駆け込んで発覚。鈴木容疑者は「渋谷では殴ったが、監禁や金を奪った覚えはない」と供述しているという。【松本ゆう雅】