知人が事件に関係、第三者に漏らす 守秘義務違反で巡査書類送検、三重県警、津地検は起訴猶予

知人が事件に関わっていることを第三者に伝えたとして、三重県警は21日、地方公務員法違反(守秘義務)の疑いで、警察署所属の20代男性巡査を7日付で書類送検したと明らかにした。津地検は21日、巡査を起訴猶予により不起訴処分とした。 送検容疑は4月3日夜、友人に電話で「(共通の知人が)警察署に来ていた。逮捕はされていない。詳しいことは分からない」などと話した疑い。容疑を認めている。 県警によると、知人は当時、事件に関わったとして警察署に出頭していた。知人が別の友人を通じて話を聞いたことをきっかけに巡査の守秘義務違反が発覚した。 県警は今月7日付で巡査を所属長注意とした。巡査は県警の聞き取りに対して「会話のやりとりでつい言ってしまった。深く反省している」などと話しているという。 津地検は21日付で巡査を起訴猶予とした。「漏えいに至った経緯や目的、二次被害の有無などを総合的に考慮して判断した」としている。 また、不適切な異性交際をしたとして、県警は共に本部所属で30代警部補の男女2人を7日付で所属長訓戒とした。男性警部補が既婚にもかかわらず、2人は令和5年ごろから先月ごろまで交際していたとされる。 山本展慶首席監察官は「警察職員の服務規律に反する非行で重く受け止めている。規律を引き締め、再発防止に努める」とコメントした。

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