11月22日は、アメリカ第35代大統領のジョン・F・ケネディが暗殺された日だ。1963年の事件発生から62年。今年は、1月に就任したトランプ大統領が本件に関わる機密文書の解除を命じたことも話題となった。そんな今秋、米現代史研究家の奥菜秀次氏の元に、届いた一通のメール……。それは暗殺犯、リー・ハーヴェイ・オズワルドが事件の2日後、ジャック・ルビーによって射殺された現場に居合わせた、ある日本人について問い合わせるものであった。その日本人が遺した見聞録を紐解くと、そこには現場に居合わせた者でしかわからない、さまざまな秘話が溢れていた。事件から62年を機にそれを紹介し、知られざるオズワルド射殺のドラマを明らかにしてみよう。 【奥菜秀次/米現代史研究家】 【前後編の前編】 ***