資金管理役の女の口座、9月末以前から不審な出入金 所沢の強盗事件

埼玉県所沢市で起きた住宅強盗事件で、資金管理役とみられる女の口座に、東京都国分寺市で住宅強盗のあった9月30日以前から不審な出入金があることが捜査関係者への取材でわかった。埼玉県警は、女が闇バイトへ必要資金を支払ったり、被害金を受け取ったりする資金管理役として早くからグループに関与していたとみている。 資金管理役とみられるのは、強盗致傷容疑などで逮捕された職業不詳武藤恵子容疑者(26)。 捜査関係者によると、武藤容疑者は「指示役から匿名性の高いアプリで指示を受け、お金を送る役だった」とし、さらに闇バイトとやりとりする口座を「複数運用していた」とも供述。自身の口座で20~30回、金を出し入れしたとも話しているという。 県警がこうした口座を調べたところ、9月30日の国分寺事件や翌10月1日の所沢事件の被害金の一部が振り込まれていたほか、その前後にも闇バイトとのやりとりとみられる不審な出入金があったという。 所沢事件ではほかに実行役やリクルーター役など6人が逮捕されている。県警は口座の出入金の詳しい流れを確認して経緯を調べるほか、指示役らグループの上位者とのつながりも捜査していく。(山田みう、宮島昌英)

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